全館空調のメリット・デメリット

こんにちは、カワルです!
今回は、全館空調のメリット・デメリットについてお話しします。
私自身も全館空調の家に住んでいますので、体感したことを含めて参考にしてください!

全館空調とは

全館空調とは、家全体を一つの空調システムで管理する仕組みです。

そもそも全館空調とは、「家全体を一つの空調システムで管理する仕組み」のことを言います。
メリット・デメリットを理解するために重要な定義になるので是非覚えてください。

しかし、実際には2つの空調で管理していハウスメーカーや換気のダクトを併用しているハウスメーカーなど実体は様々です。

全館空調のメリット

・家中が同じ温度になる
・エアコンが室内の壁につかないので内装がスッキリする
・エアコンの室外機が1台若しくは2台になるので外観がスッキリする
・全部屋エアコンを購入するよりもコストが安い場合がある

家中が同じ温度になる

なんと言っても、一番のメリットは家中が涼しくて、暖かいという点です。

全館空調は、給気口と排気口の位置が家の中で温度差が出ない様に設計されています。
通常のエアコンの場合、ショートサーキットといい、給気口と排気口の位置が近すぎて、狭い範囲で空気が循環してしまう現象がおきてしまい、部屋内でも温度差が出てしまう場合があります。
全館空調の場合は、給気口と排気口の位置を間取りに合わせて設定できるので、家中の温度差が少ない環境を作ることができます。

エアコンが室内の壁につかない・室外機が少ない、好きな場所に置ける

デザインや好みの話しになりますが、全館空調は室内機が屋根裏、収納内、床下などに設置されるため、室内の壁にエアコンの室内機がありません。
室内の壁をおしゃれな壁紙にしたり、タイルを張ったり、壁前面を収納にすることも可能です。

また、エアコンの配管が、家の外観にでないため、外観もスッキリします。

室外機の位置も通常のエアコンの場合、室内機の直下が基本となります。
隣地とのスペースが1.2m以上確保できない場合、エアコンの設置に際は、隣地を借りる・足場の設置等が必要になります。
全館空調の場合、室外機の位置はある程度自由に決めれるので、周辺環境を考慮しながら近隣トラブルが少ない場所に設置する事ができます。

全部屋エアコンにするより安い場合がある

3LDKの場合
・LDKエアコン・・・30万円~50万円
・主寝室エアコン・・・20万円~30万円
・子供部屋エアコン・・・15万円~20万円×2
合計=80万円~120万円

全館空調の金額は、約100万円~200万円位です。
選ぶエアコンと全館空調の値段にもよりますが、全部屋エアコンを設置する場合、全館空調の方がコストが安い場合があります。

また、最近は書斎や在宅ワークスペースを作るお客様も多く、エアコンの設置をするか悩まれますが、私は小さい部屋でもエアコンがないと快適に作業できないため、エアコンは必須だと考えています。
書斎と全館空調は相性が良いとおもいます。

全館空調のデメリット

・各部屋の温度調整が出来ない
・メンテナンス費用・電気代が高額の場合がある
・ダクト内にカビが発生する
・故障した場合、家全体が不快になる
・性能の進化が期待できない
・運転音がうるさい(近隣クレームに注意)

各部屋の温度調整が出来ない

だいぶ改善されてきていますが、全館空調は基本、家全体を一つの空調システムで管理するシステムです。その為、部屋ごとの温度調整は不得意になります。

最近では、風量を調整して部屋ごとで温度調整できる機種も出てきていますが、寝室は除湿、子供部屋は冷房等というような切替は基本出来ません。

メンテナンス費用・電気代が高額な場合がある

全館空調の種類によっては、故障した場合の交換費用が高額、特殊な電気契約が必要で電気代が高額になる場合があります。

全館空調採用の際には、、メンテナンス費用、電気代を確認してください。

ダクト内にカビが発生する

私の家でもありましたが、ダクト内にカビが発生する場合があります。
カビ発生原因は、冷房で冷やされたダクトのダクト内とダクト外の温度差でダクト内に結露が発生し、カビが発生します。(夏に冷たい飲み物を入れた、コップの表面に、水滴がつく現象と同じです)

全館空調採用の際には、カビ対策がされているか確認をしてください。

性能の進化が期待できない

エアコンの10年間の変化
・デザイン
・省エネ機能
・IoT
・フィルター自動掃除
・ウィルス除去

エアコンは時代のニースに合わせて10年間で様々な機能が進化をしてきました。
全館空調も新築の場合は、時代に合わせて進化しています。

しかし、10年~15年後、全館空調が故障して、再設置をする時その時の進化したものを採用できるのでしょうか。これはあくまで私の意見ですが、最新の機能を使おうとした場合、本体交換以外にも色々な工事が必要となり、結果、10年目と同等の性能の物を使い続けることになると思います。

運転音がうるさい

私も住宅営業時代、全館空調の家を販売していましたが、多くのクレームを頂きました。

全館空調のクレーム
・近隣から室外機の音・風が気になる
・オーナー様から室内機の音が気になる

全館空調は、家全体を一つの空調システムで管理しているので、通常のエアコンと比べると大型になります。

寝室の近くに室内機があると音が気になって寝れないという声もよく聞きました。
家自体の遮音性が高くなっていますので、室内の音が以前の住宅よりも気になるようになっています。
全館空調を採用の際には室内機の位置に注意してください。

また室外機の位置は、近隣からのクレームが入るので細心の注意が必要です。
『こんだけ離れているからいいだろう』と思っていてもクレームがきたりします。
室外機の風で近隣の植物が枯れたこともありました。
全館空調を採用の際には、近隣の窓の位置・植栽の有無を確認して室外機の位置を決めるようにしてください。
実際に近隣からクレームがあって室外機の位置を移動する場合、約10万円~30万円位の追加コストがかかってしまいます。

まとめ

最後まで目を通していただき、ありがとうございます。
今回は、「全館空調のメリット・デメリット」をお話ししました。
全館空の設置の際には、確認事項を押さえて採用するようにしてください。
皆様が「良いお家づくり」が出来るよう、これからも土地・住宅に関する情報を発信していきます!
全館空調に関する確認事項のチェックリストが欲しい方はお気軽お問合せください!

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