住宅性能の比較方法

住宅購入をご検討方

性能ってどうやって比較したらいいの?

「性能」といっても色々あります。

住宅展示場では、性能をわかりやすく伝える様々な工夫がされいます。その結果、実際の性能よりも伝え方が上手な会社を良く感じてしまう場合があります。

性能を正しく判断する為には、数値で比較するようにしましょう。

今回は、家を検討する際、どの性能に拘るのか。拘る性能を比較する際、どの数値を比較すればいいのかをご紹介します。

住宅性能の種類と内容

性能の種類と内容をかみくだいて紹介するにゃー

①耐震性(地震に対しての強さ)
②断熱性(冷暖房の効きやすさ)
③防水性(雨漏れのしにくさ)
④耐久性(どれだけ長持ちするか)
⑤メンテナンス性(長持ちさせるために掛かる費用又は交換費用)
⑥防音性(外の音が家の中に入らないようにする、家の中の音が外に漏れないようにする、家の中でおとが漏れないようにする)
⑦健康性(アレルギーなどへの対策)

デザイン性や防犯性など、主観やメーカーによって差がないものを省くと上記の性能が代表的なものになります。

住宅性能の比較数値

各性能の比較数値を紹介するにゃ―

①耐震性について

耐震性は、「品確法」※の耐震等級を比較します。

耐震等級には「構造躯体の倒壊等防止」「構造躯体の損傷防止」の2種類があります。

「構造躯体の倒壊等防止」は、構造躯体の倒壊・崩壊のしにくさを表し、「構造躯体の損傷防止」は、損傷(大規模な修復工事を要する程度の著しい損傷)の生じにくさを表します。

耐震性に拘る方は両方比較することをお勧め致します。

耐震等級は、等級1・等級2・等級3があります。等級1は建築基準法通りの性能、等級2は建築基準法の1.25倍の性能、等級3は建築基準法の1.5倍の性能です。

国土交通省の「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」報告書のポイントによると、等級1の建物は倒壊が7棟(301棟のうち)、等級3の建物は倒壊が0棟(16棟のうち)だったそうです。

また、倒壊した7棟の原因は、接合部の仕様が不十分であったものとみられています。耐震等級も大事ですが、施工ミスを起こさない事が重要です。

※品格法とは
住宅の性能に関する表示基準及びこれに基づく評価の制度を設け、住宅に係る紛争の処理体制を整備するとともに、新築住宅の請負契約又は売買契約における担保責任について特別の定めをすることにより、住宅の品質確保の促進、住宅購入者等の利益の保護及び住宅に係る紛争の迅速かつ適正な解決を図り、もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする法律。

②断熱性について

断熱性は、UA(ユーエー)値(外皮平均熱貫流率)と、ηA(イーターエー)値(冷房期の平均日射熱取得率)を比較します。

昔はQ値(熱損失係数)とC値(相当隙間面積)で比較していましたが、平成25年に省エネ基準が改正されました。

UA(ユーエー)値は、室内と外気の熱の出入りのしやすさの指標で、値が小さいほど熱が出入りしにくく、断熱性能が高いです。

ηA(イーターエー)値は、太陽日射の室内への入りやすさの指標で、値が小さいほど日射が入りにくく、遮蔽性能が高いです。

③防水性④耐久性について

防水性、耐久性、メンテナンス性については保証期間と保証内容を確認を比較します。

「品格法」では、住宅の主要構造部分や雨水の浸入を防止する部分の設計ミスや施工ミスによる欠陥(瑕疵)に関して、10年間の保証責任(瑕疵担保責任)を負うことを義務付けています。

しかし、それ以上の保証に関しては各会社によって違います。例えば、構造体の保証は20~30年、雨水の侵入の補修は10~30年と各社様々です。

⑤メンテナンス性について

メンテナンス性は、「保証期間」と密接な関係があります。例えば、雨水の侵入が30年保証だけど15年目に有償工事が必要な場合があります。

家を長持ちさせるためには、必ずメンテナンスが伴ってきます。

最低でも屋根の塗り替え・張替外壁の塗り替えシロアリの駆除電気機器の交換費用は、確認するようにしましょう。

⑥防音性について

防音性は、Dr(ディーアール)値を比較します。

Dr(ディーアール)値は、話し声や楽器の音など、空気中を伝わってくる音を、壁や窓がどのくらい遮断するのかを示す指標です。等級の値が大きいほど遮音性能が高く、遮音性能が高いです。

例えば、Dr値が40の場合、40db(デシベル)程度の音を遮ることができます。70db(交通量の多い交差点)の音を30db(深夜の郊外)の音まで遮ることが出来ます。

床の音は、L(エル)値を比較します。

L(エル)値は、上階の床で生じる音が下の階でどの程度に聞こえるのかを示す数値です。数字が小さいほど、遮音性能が高いです。日本建築学会「建築物の遮音性能基準」ではL-60を、上階住戸の生活行為がわかる・スリッパの歩行音がよく聞こえるとしています。

2世帯や1階と2階の配置で配慮が必要な場合はL値を意識すると良いと思います。配慮が必要な場合、L-55以上の性能をお勧めします

⑦健康性について

健康性は、「品確法」に定められているF☆☆☆☆材かどうかを比較します。

F☆☆☆☆材は、「品確法」の最高等級で、建材や接着剤などにシックハウスの原因となる有害物質が少ない事を示します。

今日のKIZUKI

性能は、あくまで設計数値です。

完成後に自分の家で性能測定がされているか確認しましょう!!

コメント

  1. […] 性能の比較方法については、住宅性能の比較方法 | KIZUKEBA=カワル (kizukeba-kawaru.me)を参考にして下さい。 […]

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