建築予算の決め方

住宅購入をご検討方

家を建てる予算ってどうやって考えたらいいの?

そんなお悩みに私が考える建築予算の決め方をご紹介します。
少しでもお役に立ていただければ幸いです。
是非目を通してください。

建築予算とは?

ここでは、「建築予算」を無理のない建築費の総額とします。

気に入った家が見つかると、一生に一度だからいいものが欲しいという気持ちになります。

普段の買い物では100円、200円の差は気になりますが、何千万円の買い物だと10万円、20万円は仕方がないと思ってしまう方も多いです。

その為、「建築予算」曖昧だと無理をした家づくりになってしまい、生活が苦しくなってしまいます。

ハウジングセンター等を見学する前に必ず建築予算は決めるようにしましょう。

下記①~④に無理のない建築予算の決め方をご紹介します。

①今の生活からローン支払い可能額を考える

「建築予算」は同じ年収でも人によって変わります。

今の生活で毎月いくらならローン返済にまわせるか考えるようにしましょう。

毎月のローン返済可能額=今の生活で残るお金+今の生活で無理なく削減できるお金

毎月のローン返済可能額がだせたら次はボーナス時支払い可能額を決めます。

ローン支払い可能額:毎月●●万円 ボーナス:●●万円

ボーナス時に返済する額は、「毎月の返済+ボーナスの支払い」になるので、ボーナスだけでいくら払えるかを考えて下さい。

②借入金利から総額を計算する

上記①の作業で算出されたローン支払い可能額から金融機関の金利を計算して借入可能額を算出します。

金融機関の金利には変動金利・短期固定金利・長期固定金利あります。金利は、変動金利・短期固定金利・長期固定金利の順に高くなっていきます。

無理のない建築費の総額という視点で考えると、実際にどの金利を選ぶかは別として長期固定金利で「建築予算」を作成するようにしましょう。

借入期間は、今の自分の年齢-定年退職年齢が理想的です。

では具体的に計算をしていきます。

【例】
年齢:30歳 
①毎月返済可能額:8万円 ボーナス返済可能額:20万円
②借入期間:30歳-定年65歳=35年 金利:35年固定2%*1
借入総額:3418万3715円という結果になります。
算出された借入総額に自己資金(現金)を足すと建築予算になります。
*金利は実際と異なる場合があります。必ず金融機関に確認をして下さい。

上記ローンの計算はインターネットで「住宅ローンシミュレーション」検索すると該当するページがたくさんでてきます。

③自己資金(現金)の考え方

家を建てる時、「自己資金」という言葉を耳にすることがあります。

自己資金=現金のことです。

端的に言うと「家を建てる時に現金をいくらだすか」という事です。

私も住宅営業時代、お客様から「現金はいくら出せばいいですか?」と聞かれることがありました。

最近は、手付金(契約時に建築会社に支払うお金)も含めてフルローンで購入できる金融機関もあります。しかし、金利が高いケースが多いので手付金は自己資金での支払いをお勧めします。

現金は、基本的に出来るだけ多く出した方が良いです。しかし、場合によっては調整した方が良いケースがあります。その場合の検討事項は、下記の2つです。

1)購入後に必要な現金

購入後に必要な現金がないと、お金の支払いに困る場合があります。購入後にかかる費用を必ず押さえる必要があります。参考までに代表的な物を下記に書き出しました。

【購入後に掛かる費用】
①不動産取得税(取得時1回) 約10万円~30万円* 
②固定資産税(毎年) 約10万円~30万円*
②引越し代 約10万円~15万円
③TV・インターネットの引込工事費 約10万円
④宅内のLAN配線(新築時ない場合) 約5千円~2万円/箇所
⑤火災保険(見積りに入ってることが多い)
⑥家具・家電製品
⑦近隣挨拶の粗品 約500円~1000円/箇所
*不動産取得税・固定資産は住宅の床面積・評価額・購入時期によって変わります。必ず専門家に確認するようにして下さい。

④宅内のLAN配線、⑤火災保険、⑥家具家電、⑦近隣挨拶の粗品を入れず、合計45万円~85万円必要になります。

必ず営業担当者に確認するようにして下さい。

2)住宅ローン控除

住宅ローン控除は、12月末のローン残高に1%を掛けた額が所得税から控除されます。

あくまで自分が払っている所得税が上限になるので注意して下さい。

所得税をたくさん払っている方や共働きの方は、現金を少なくした方が得な場合があります。

【住宅ローン控除のポイント】
①自分が払っている所得税を確認する
②ローン返済表で控除期間の残高を確認する

住宅ローン控除を満額受ける為には、控除期間の最後の年のローン残高を確認しましょう。最後の年のローン残高×1%が所得税額と同じになるようすると良いと思います。銀行担当者や建築会社に言えば、返済予定表を作成してくれます。

借入金利が1%以上の場合は、住宅ローン控除より利息の方が高くなってしまう為、出来るだけ多く現金を出すようにして下さい。 

④FP(ファイナンシャルプランナー)に確認する

突然ですが、35年間、本当に月8万円払えますか?

住宅ローンは長期になる場合が多いです。今は月8万円払えても35年間払えるか分かりません。

そんな不安を解消してくれるがファイナンシャルプランナーです。

ご家族の事情や家族のイベントに合わせてファイナンシャルプラン(人生計画に基づいた資金シミュレーション)を作成してくれます。

例えば住宅ローンを月8万円支払う場合、60歳の時貯蓄がいくらか?そのお金で老後生活が出来きるかなどが分かります。

FPは、基本的に無料で出来ます。

建築会社でFPを頼んでも良いですが、『頼んだら断りにくくなってしまう』と思う方は、ハウジングセンターの総合受付や住まいの相談カウンターなどでも手配出来ます。

⑤メンテナンス費や光熱費も検討する

家のメンテナンス費用で予想外の急な出費が出ることがあります。

建築会社にメンテナンス費用を聞いてファイナンシャルプランに反映させるようにしましょう。

建築会社によってメンテナンス費や光熱費は違うので検討段階で比較するようにして下さい。

今日のKIZUKI

住宅ローンは35年間という長い期間になります。

今の時代10年先の予想は出来ません。ファイナンシャルプランを作成して、自分たちの不安が解消出来る資金計画を作成することから家づくりをはじめましょう!

コメント

  1. […] 建築予算の決め方にご興味ある方はこちらの記事をご参照下さい。建築予算の決め方 | KIZUKEBA=カワル (kizukeba-kawaru.me) […]

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