坂道が多い土地のメリット・デメリットをまとめてみた!

土地探しをして、気になった土地が坂道の多い(傾斜地)だった。
購入しようかどか迷っている方はぜひ目を通してください。

坂道の多い土地(傾斜地)のメリット・デメリット

傾斜のメリット・デメリットを下記にまとめてみました。

メリットデメリット
眺望が良い歩いて移動が大変
日当りが良い自転車での移動が大変
土地の価格が安い造成費用が掛かる
外からの目線が気にならない地盤補強費用が掛かる
洪水のハザードに強い場所によっては土砂災害の危険がある
地震等の自然災害で擁壁が壊れた場合再設置の費用が掛かる
傾斜地で家を建てるメリットデメリット

傾斜地のデメリットは、勾配や長さにもよりますが、歩行・自転車での移動が大変、造成費用が掛かる(状況により擁壁が必要な場合がある)、補強費が掛かる(平坦地と変わらない場合の方が多い)、裏に山がある場合土砂災害の危険性がある(ハザードマップ確認要)、地震等の自然災害で擁壁が壊れた場合擁壁の再設置費用が掛かる(擁壁の強度や災害の規模による)などがあります。

傾斜地のメリットは、眺望が良い、日当りが良い、土地の価格が安い(造成費用分が減額になっていることがあります)、外からの目線が気にならない、水に強いなどがあります。

デメリットが多い様に感じますが、どれくらいの傾斜で、どれくらいの長さなのか、隣地や道路との高低差の状況によっては、メリットが勝る場合があるのが傾斜地の特徴です。

どれくらいの勾配ならおススメなの?

勾配について図面に〇〇%と書いてあることがあります。
〇〇%と書いてあっても全くイメージがわきません。下記にイメージをまとめてみました。

上の図は10%勾配のイメージ図になります。10%勾配は、100mに対して10m傾斜する勾配のことを言います。では次に勾配のイメージについてまとめてみます。

車の勾配の目安として国土交通省は駐車場の勾配について下記の様に指針を出しています。

車路の縦断勾配は 12%以下とすることが望ましいが、普通乗用車以下の車両を対象
とする場合で、やむを得ない場合は 17%まで増すことができるものとする。

国土交通省HP 駐車場設計・施工指針について

次に歩行者の場合はどうでしょうか。
歩行者の場合住宅のスロープの設計の基準を参考にさせて頂きます。
建築基準法のスロープの設計は1/8以下(12.5%)にすることが定められています。
またバリアフリー法だと屋内は1/12以下(8.3%)屋外は1/15以下(6.7%)のすることが定められています。

上の図では勾配によって車椅子利用時にどのような違いがあるかまとめたものになります。
あくまで私の考えですが、傾斜地を選ぶ場合1/8勾配(12.5%)が望ましいと思います。

造成費用はどれくらい?

造成費用は論地隣地との高低差、道路との高低差によって決まります。
高低差が1m以下の場合は普通ブロックで施工可能なので費用としては100万円~200万円位を見ておきましょう。また高低差が2m以上ある場合は、愛知県の場合、がけ条例が適用され擁壁の基準が厳しくなります。費用としては200万円~400万円位掛かるケースもあります。
気に入った土地があった場合、必ず購入前に建築会社に概算ではない見積を作成してもらうようにしてください。

地震等で擁壁が壊れた場合の補修費用は保険で補える?

擁壁が自然災害で壊れた場合火災保険が適用できるケースがあります。

火災保険が適用できるケース
①台風などの大雨が原因で壊れた場合
②自動車が衝突してきて壊れた場合場合
火災保険が適用されないケース
①地震が原因で壊れた場合
②擁壁が壊れて他人に被害を及ぼしてしまったケース

擁壁が壊れる原因は、自然劣化・雨などで土が重くなり、荷重に耐えれなくなった(劣化が原因)・自動車が衝突してきた・地震による倒壊が考えられます。

雨や自動車の衝突は火災保険で補償を受けれるケースがあります。擁壁が必要な土地の購入を検討する場合予め火災保険についても検討しておきましょう。

残念ながら地震で擁壁が壊れてしまった場合や擁壁が壊れて他人に被害を及ぼした場合は火災保険の対象外となります。擁壁の強度や壊れた場合の再設置費用の予算組み、個人賠償保険の加入の検討も忘れないようにしてください。

まとめ

傾斜地で土地購入をする場合、傾斜の程度、擁壁の費用やリスクを検討して購入するようにしましょう。
傾斜地はデメリットも多いですが、傾斜の程度が緩やかで擁壁の費用やリスクが少ない傾斜地は、日当りもよく水害にも強いのでおススメの土地です。
是非、上記内容を参考にして頂き慎重に判断してください。

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